岩波文庫のプルースト『失われた時を求めて』を少しずつ読み進めています。今、3巻目のはじめ(「花咲く乙女たちのかげに」)。
題名だけは有名で、読んだ人はあんまりいないという古典の一つだと思います。1巻目を読んでいるときは、「これで、あの有名な『失われた時を求めて』を読んでみた。いい経験になった。誰かがこの本のことを話題にしていても、なんとなく話についていけるだろう」というくらいに思っていました。そして、第1巻を読み終えたのを区切りに、読むのをやめるつもりでした。
ところが、第2巻を読むうちにだんだん面白くなってきました。読み方がわかってきた、というか……、これはストーリーを追いかけて読む本ではなく、ストーリーのある詩を読むような感覚で、フレーズを追いかけていけばいいのだと、つかめてきました。
読むのに飽きたらやめますが、読みたくなったらまた読み進めます。
文庫本で全14冊になるそうです。先はまだまだ長い。